リブレ リブレ２ DECXOM G6 G7 - 高井内科クリニック

• 血糖自己測定(SMBG)
• 持続血糖モニタリング(CGM)

糖尿病治療において血糖コントロールはとても重要です。血糖値は食事や運動、お薬、体調などによって１日の中でも変動します。日常生活の様々な状況で血糖がどのように変化しているかをご自身で知ることは合併症の予防や抑制、低血糖時やシックデイの対処のためにとても役立ちます。生活の質をより良いものに維持するために血糖測定器を上手に活用することが大切です。
近年の測定機器の進歩は目覚ましく、1日数回測定する血糖自己測定だけでなく、24時間連続して血糖の変動を測定できる機器も登場しました。
高井内科クリニックでは、糖尿病をもつ患者さまに最適な医療を提供し皆さまの健康をサポートするため、最新の医療機器と共に親身で質の高い医療サービスを提供してまいります。

血糖自己測定（SMBG）_{Self-Monitoring of Blood Glucose}

血糖自己測定とはご自身で簡易測定器を用いて血糖値を測定することです。
指先に穿刺し、少量の血液を専用の試験紙に点着します。測定時点の血糖値が5秒で表示されます。血糖測定の回数や測定時間は患者さまによって異なります。必ず主治医と相談してください。
当院では、受診時に測定器を持参していただき、院内でデータを取り込みます。また、シンクヘルスアプリを活用して、データ共有することも可能です。測定記録を確認しながら、患者さまと一緒に治療計画や目標を考えて生活に役立てていきます。

持続血糖モニタリング（CGM）_{continuous glucose monitoring}

パーソナルCGM

間歇スキャン式持続グルコース測定（isCGM）_{intermittently scanned continuous glucose monitoring}/フリースタイルリブレ・リブレ２

上腕の後ろ側に取り付けたセンサーは皮下の間質液中(細胞と細胞の間に存在する液体)のグルコース濃度を15分毎に連続的に測定し、血糖値に換算した値を記録します。専用のリーダー又はスマホでスキャンすることで血糖値に近い値を表示でき、血糖変動パターンが把握できます。『FreeStyleリブレLink』アプリをスマホにダウンロードし登録すると、スマホでスキャンすることが可能です。
血糖自己測定のように毎回穿刺する必要はなく、1個のセンサーで最長14日間測定可能です。血糖変動を点ではなく線で見ることができ、血糖トレンド(傾向)を知ることができます。今まで気づかなかった夜間の低血糖や、無自覚な低血糖、食後の高血糖など早期に気づくことができたり、安心して血糖管理の対策ができたりと、主体的な行動がとりやすくなります。
注意点としては、間質液中の糖濃度の変化は血糖値の変化より約5～10分のタイムラグがあると言われています。また、間質液中の糖濃度と血糖値はある程度相関することは知られていますが、全く同じ値にはなりません。低血糖、高血糖が疑われる場合や、測定値と一致しない自覚症状がある時などは自己血糖測定が必要です。（FreeStyleリブレリーダーには血糖自己測定の機能もあります。）

フリースタイルリブレ/リブレ2 の保険適応対象者

インスリン製剤の自己注射を１日に１回以上行っている方、妊娠中の糖尿病の方、妊娠糖尿病の方が保険適応となります。

FreeStyleリブレの使用方法

費用

血糖自己測定器加算　1250点が診察料などに加えて加算されます。3割負担の患者様では4160円/月程度（1型では4970円/月）となります。

※糖尿病患者でインスリン治療してない方もFreeStyleリブレ2を使用できます。

費用：センサー１枚：7,700円（税込）

リアルタイムCGM（rtCGM）_{real time continuous glucose monitoring}/DEXCOM　G6・G7

お腹又は上腕部に取り付けた専用のセンサーは皮下の間質液中のグルコース値を連続して測定し、5分毎の平均値を記録します。スキャンの必要はなく、専用のモニター又はスマホなどのモバイル機器にBluetoothを介してデータ送信されタイムリーに最新の数値が表示されます。
予測アラート機能があり低血糖、高血糖を事前に回避できたり、高値／低値／緊急低値アラーム通知機能などがあります。基本的にG6は血糖自己測定による較正は不要です。

DexcomG7

当院では現在DexcomG6を多くの方にご利用いただいております。
また2024年6月よりDexcomG7の取り扱いを開始いたしました。

Dexcom G7の特徴は

1. Dexcom G6より60％小型化しトランスミッター内蔵型になります。
2. センサーのウォームアップが30分未満で完了します。
3. アラートは全てバイブレーションに変更可能です。
4. 新G7アプリに『Dexcom CLARITYアプリ』が一部組み込まれたため、アプリの切り替えが不要になります。

費用

現在1型糖尿病、膵全摘後、インスリン分泌が枯渇した糖尿病患者さんでは2640点（3割負担において8880/月）とリブレと同等の費用1250点（1型では1490点）（3割負担にて4160円/月程度、1型では4970円/月）どちらで請求してもよいとなっております。当院では患者様の費用負担を考慮しリブレと同等の費用（3割負担にて4160円/月程度、1型では4970円/月）のみの請求としております。

DEXCOMとフリースタイルリブレ２の違い

機器名	Dexcom G6　G7	リブレ２
写真
センサー使用可能期間	G6は10日／G7は10.5日	14日
血糖自己測定による較正	血糖測定は不要 較正は可能	血糖測定は不要 較正は不可能
リスクアラート・アラーム機能	あり	あり
予測アラーム	55㎎/dl20分前	なし
トランスミッタ―	G６はセンサーとは別に装着する（使用期限3ヵ月） G7はセンサーに内蔵	なし
インスリンポンプとの連携	不可	不可
受信機器	G6/G7モニター もしくは スマートフォン	リブレリーダー（機能制限） もしくは スマートフォン
医療機関との連携	可能	可能
保険適応対象者	インスリン製剤の自己注射を 1日1回以上行っている方	インスリン製剤の自己注射を 1日1回以上行っている方

プロフェッショナルCGM

リブレプロは、検査目的に使用します。
1台のリーダーでそれぞれ別の患者様に装着した複数のセンサーの情報を読み取ることが可能です。
当院では看護師が患者さまの上腕後ろ側にセンサーを装着します。このセンサーは15分毎に自動で間質液中のグルコース値を測定し、最大14日分データを記録します。患者さまはスキャンの必要性はありません。保存されたデータは、患者さまが再来院した際に看護師がリーダーでスキャンし5秒ほどでダウンロードできます。専用のソフトウエアによってパソコンに取り込むことで最大14日分の低血糖や高血糖のトレンド（傾向）や、血糖変動パターンを視覚的にかつ容易に把握できます。日常生活の振り返りや治療計画の見直しに活かすことができます。